2021年11月09日 (火) | 編集 |

皆さま、たんぽぽにたくさんの応援とご支援をありがとうございました。
昨日の13時にお空に還りました。
13時頃「たんぽぽ、またね!」と思っていただいた方々も本当にありがとうございました。
コメント・メッセージはしっかりとたんぽぽに伝えました。

尿道が腸に繋がった状態(先天性の奇形)で生まれてきたたんぽぽ。
オシッコが肛門から出ていて、雑菌が膀胱内に入り膀胱炎を起こしたり便秘でオシッコが出なくなる等大変な状況が判明し、1度目の手術をしました。
尿道を腸から切り外し、本来の場所に戻そうとしましたが、この時の体重がまだ800グラムと小さく本来の場所に届かなかったので排泄の穴をあけてそこに繋ぎました。

ところが成長期故に穴は1週間程度で塞がって詰まってしまうので、カテーテルで拡張する処置を受けていました。それを繰り返しながら身体の成長を待ちたかったのですが、塞がり詰まるスパンがどんどん短くなってしまい2度目の手術に踏み切らざるを得なくなりました。
その時のことはこちらに書いています。
【たんぽぽの再手術…頑張って生きて欲しいから再手術に踏み切りました。】
その難しい手術も成功し、なによりも救いは術後にたんぽぽがとっても元気だったことです。
術後は繋いだ尿道が塞がらないようにカテーテルを入れていました。ところが膀胱内の炎症で溜まった血餅のようなものがその細いカテーテルからは排泄されず、抜管して圧迫排尿で出してもらいました。
その翌日の朝、急性腎不全を起こしてしまいました。ただ抜かなければ尿閉~尿毒症を起こしていたと思います。

この写真は腎不全を起こした初日のものです。
発作が出た朝よりは目も開いて顔もあげ、状態は少しよくなったとの説明を受けました。
24時間点滴を流し、なんとか持ち直して欲しいといっぱい声をかけ、この日は帰りました。

ところが翌日には状態はぐっと悪くなり、この日に送ってもらった動画をみると呼吸も荒くもう意識がない感じでしたが、それでも呼びかけにはにゃーと応えてくれたそうです。
小さな身体で2回も大きな手術を乗り越えましたが、もう余力が残っていなかったんだと思います。
この日の夕方、たんぽぽの力は尽きてしまいました…。
Tさんご夫妻がお迎えに行ってくださり、保護主さんの餌場に「この仔を助けて」と言わんばかりに連れてきたママ猫ぽんちゃんをおうちに迎えてくださっている保護主Yさんもお別れを言いに来てくださったそうです。
ぽんちゃん、たんぽぽを助けてあげられなくてごめんね。
たんぽぽには兄妹がいたそうですが、たんぽぽ以外の仔はすべて姿を消したそうです。ひょっとして全員なんらかのDNA異常で同じような奇形を持って生まれていたとしたら…みんな助からなかったのかも知れません。だからこそ、たんぽぽだけはどうしても助けてやりたかった…無念です。

昨日、みんなで見送ってきました。最期はしんどかっただろうに、たんぽぽのお顔はそれはそれは穏やかでした。
辛くて悲しくて寂しくて悔しくて…色んな思いが押し寄せましたが、人が大好きだったたんぽぽのために笑顔でお見送りしようと決めましたが…だめですね。
小さな小さなお骨を見るとどうしても元気だった時のたんぽぽを思い出してしまって…

可愛い可愛いたんぽぽ。
きみを助けてあげらなかったことは大きな悔いとなって残るけど、でも今後もし同じような症状の仔と出会った時にきみが教えてくれたことがきっと役に立ち、もっともっと早くに気づいてあげられると思うから。

だから今はいっぱい「ごめん」って思うけど、いつか「ありがとう」と思えるようになればいいな。
たんぽぽ、またね。
**
《たんぽぽ基金にたくさんのご支援をありがとうございました》

ご支援合計308,000円
支出 第一回目入院~手術 130,720円
第二回目の入院~手術費用はまだ請求が出ていませんので、出ましたら最終収支のご報告をさせていただきます。
本当にたくさんの方々にご支援応援をしていただき、心から感謝いたします。
with CATスタッフ一同と、たんぽぽに関わった関係者一同
※次の土曜日が譲渡会なので本日の午後より譲渡会参加猫紹介記事をあげていきます🙇
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